2004年4月14日 報道発表

新規格の4倍速高速録画に対応

CPRM対応録画用DVD-RWディスク2モデル

DVD-RW



VD-W120F VD-W120XF5

写真は、「VD-W120F」(左)、「VD-W120XF5」(右)です。



 日本ビクター(株)は、DVD-RW方式の新規格である4倍速高速録画に対応した録画用DVD-RWディスク「VD-W120F」「VD-W120XF5」の2モデルを発売します。
 本ディスクは、長年にわたり培った独自のディスク成型技術と記録層形成技術により、4倍速録画においても高い信頼性と安定性を実現。大切な記録映像を守るとともに、ハードディスク内蔵DVDレコーダーにおけるダビング時間が等倍速録画に比べ約1/4に短縮できます。
 また、今年4月からBS/地上デジタルテレビ放送で開始された、「1回だけ録画可能(コピーワンス)」の番組をDVD-RWディスクなどにデジタル録画する際に必要な「CPRM」※1に対応しています。
※1: 「CPRM」とはContent Protection for Recordable Mediaの略。コピーワンス番組の録画再生には「CPRM」対応機器が必要です。



品名 型名 内容 録画時間 記憶容量 希望小売価格 発売日
DVD-RWディスク
(録画用)
VD-W120F 単品 120分 4.7GB オープン 5月下旬
VD-W120XF5 5枚パック



<2モデル共通の主な特長>
1. DVD-RW方式新規格の4倍速高速録画に対応※2
DVD-RW方式として新たに4倍速録画への対応を可能にした新規格「DVD-RW Version 1.2 / 4X-speed DVD-RW Revision 2.0規格(以下、「DVD-RW Ver.1.2/4X規格」)」に準拠しており、同規格準拠のハードディスク内蔵DVDレコーダーにおけるダビング時間が等倍速録画に比べ約1/4に短縮できます。
※2: 「DVD-RW Ver.1.2/4X規格」対応レコーダー使用時。(レコーダーの仕様によっては使用できない場合があります。)

2. デジタル映像の著作権保護技術「CPRM」※1に対応
今年4月からBS/地上デジタルテレビ放送でスタートした「1回だけ録画可能(コピーワンス)」の番組を、VRモードで録画できます。

3. 独自の新開発ディスク製法「Advanced JIPS」と「U-Fine Groove」により、高い信頼性と安定性を実現※3
高精度な記録層形成やディスクの反りの抑制、データ記録エリアのU字溝成型など、長年培ってきた独自のディスク製造技術により、ジッター(信号の時間軸のずれ)やエラーレートを大幅に低減。4倍速高速録画においても高い信頼性と安定性を実現しました。
※3:付属資料参照。

4. 日本国内における一貫生産で“安心の高品質”を実現
ビクターブランドのDVD-RWディスクは、長年培ったディスク製造技術を投入し、当社独自の厳格な品質基準のもと、日本国内で一貫生産されています。


<「VD-W120XF5」の主な特長>
1. ジャンル別の使い分けやディスクの識別に便利な5色のカラーディスクのミックスパック
2. ディスクレーベルはインクジェットプリンターに対応し、にじみを抑えた美しいプリントが可能。油性ペンだけでなく水性ペンでも書き込めます

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<企画意図>
 DVDレコーダー市場は記録型DVDドライブ同様、急速にしかも世界的に拡大しており、それに伴い録画用DVDディスクの世界需要も急増しています。特に日本市場では、2004年度の録画用書き換え型DVDディスクは、約57百万枚(前年比78 %増)の需要が見込まれています。((社)日本記録メディア工業会予測)
 そうした中、ユーザーからは「ハードディスクからDVDへ、より高速にダビングを行いたい」というニーズが高まっており、当社はそうした声に応え、DVD-RW方式として、DVDフォーラム(DVDに関する規格の策定、ならびにその普及・推進を目的とする公式の団体)が制定した、4倍速高速録画ができる「DVD-RW Ver.1.2/4X規格」に準拠した録画用DVD-RWディスクを企画・開発しました。
 今回発売の「VD-W120F」「VD-W120XF5」は、4倍速での録画はもちろんのこと、長年培ってきた独自のディスク製造技術により、高速録画時においても高い信頼性と安定性を実現しました。


<特性表>
型番 「VD-W120F」 「VD-W120XF5」
品名 録画用DVD-RWディスク(「DVD-RW Ver.1.2/4X規格」準拠)
内容 単品 カラー5枚パック
形式 相変化書き換え型(繰り返し録画用)
外径/内径 120 mm/15 mm
厚み 1.2 mm(0.6 mm×2)
基板材料 ポリカーボネイト
記録材料 相変化記録材
録画時間 120分(標準的な録画モード時)
記憶容量 4.7 GB
トラック・ピッチ 0.74μm
線記録密度 0.267μm/bit
転送レート 44.32 Mbps(4倍速記録時、最大)
使用環境 5 ℃〜60 ℃、3 %(R.H.)〜85 %(R.H.)(動作時) ※結露なきこと
原産国 日本


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付属資料

1.新開発高速結晶化速度記録膜「HS-JPC」で高速4倍速に適した書き換えを実現

高速4倍速記録に適した記録膜形成技術「JLPC※1テクノロジー」により高速結晶化を実現。初期結晶化レベルの最適設定により、初回から1,000回以上の書き換えまで安定したジッター(信号の時間軸のゆらぎ)特性を発揮します。
※1: 「JLPC」…“JVC Low-level erase Power strategy optimum Control”の略。固相消去・書き込みパワー最適制御を意味する。
HS-JPC

2.独自の新開発ディスク製法「Advanced JIPS」※2により、高い信頼性と安定性を実現
(1) 高精度な記録層形成による高い信頼性
業界最高水準のスパッタリング装置により、ディスクの各記録層毎の材料配分や厚さを最適化した多層膜構造を形成。画質劣化の要因となるジッターを抑えるとともに、高い信頼性を実現しました。

(2) 高精度反り抑制技術による高い安定性・互換性
独自のディスク貼合わせ技術とスパッタ処理時の温度制御技術により、ディスク回転時の傾きを抑制し高速回転時の安定性を高め、ディスク全面にわたる低エラーレートを実現。これにより、異なるDVDドライブ間での高い再生互換性も実現しました。
(3) 高精度製造技術による各エラー原因の徹底的低減
独自の高精度カッティング技術とディスク成形技術により、ディスク記録面全面を均質で最適化された狭トラックピッチ0.74ミクロンの溝形状で形成。さらに、ディスク記録面の溝幅、深さ、アドレスピット精度を高め、ジッターやエラーレートを徹底的に低減しました。
※2: 「Advanced JIPS」…「JIPS」は、独自のディスク製法“JVC Intelligent Disc Producing System”の略で、「Advanced JIPS」とは実績ある当社独自のディスク製法を高速記録対応に発展させたものです。

3.独自技術「U-Fine Groove」で高速4倍速記録に対応
(1)
低ジッターにより、高精度な再生特性を実現
記録・再生に重要なデータ記録エリアに独自技術「U-Fine Groove」によりU溝形状を形成。U溝構造は、記録マークがより正確になり、ジッターが低減(良好なジッター特性8.0%以下を実現)し、高速記録時でも高精度な記録と高品質な再生特性が得られるとともに、理想的な急冷構造により、記録マーク形成時に安定した制御が可能になりました。
U-Fine Groove
(2) 安定したトラッキングによる理想的な再生出力を獲得
記録型ディスクでは、ジッタ−とトラッキング信号は、溝幅・溝深さなどの形状要素と密接な関係にあり、それぞれ最適な形状要素が必要。当社のU溝構造なら、ジッターとトラッキングを独立して安定させることができ、より良好な再生出力を実現します。(一般的なV溝構造では、ジッターとトラッキング信号を両立させる溝形状の範囲が狭い)
(3) 全トラックでの均一な信号特性により、繰り返し記録・再生に最適

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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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