2004年8月27日 報道発表

作品募集の締め切りが迫る「第27回東京ビデオフェスティバル『TVF2005』」

ゲスト審査委員に高畑 勲(たかはた いさお)氏を起用

応募が増加するアニメーション作品を専門的な視点から評価



 世界最大の市民ビデオの祭典「第27回東京ビデオフェスティバル『TVF2005』」(主催:日本ビクター(株))では、日本を代表するアニメーション映画監督の高畑勲氏をゲスト審査委員に起用します。日本のアニメーション映画が数々の映画祭で高く評価されるなど、世界的に注目される中、「東京ビデオフェスティバル(TVF)」へのアニメーション作品の応募も近年特に増えてきています。
 昨年は、全応募作品のうちアニメーション作品が約10%を占め、高度なコンピュータグラフィックス(CG)を用いた作品やアニメーションと実写画面を合成した作品など、映像表現に様々な工夫を凝らした、質の高い作品が数多く寄せられました。パソコンやデジタル機器の性能の進化に伴い、今年はさらに新しい表現方法を駆使した作品も増えると予想されます。
 高畑氏には、特にアニメーション作品ならではの技術や表現力、絵づくりや構成力など、より専門的な視点から評価していただきます。また、他のジャンルの応募作品に関しても、広く審査やアドバイスに参画することになります。

 「TVF2005」の作品募集の締め切りまで、あと1ヶ月余りとなりました(締め切り:9月30日(木)当日消印有効)。プロ・アマを問わず誰もが参加できる「TVF」は、趣味やサークル活動、総合学習などを通じて映像作品に取り組んでいる方々にとって、自らの作品を発表し、国内外の人々との交流につなげるチャンスとして、四半世紀以上にわたって世界的に親しまれてきました。今年も世界中の多くの方々からの応募をお待ちしています。

 アニメーション映画監督 高畑 勲 氏

 『実写はもちろんのこと、アニメーションでも、以前にくらべ、人に見せたいこと伝えたいことをプロでなくても表現できる可能性が高くなっています。そういう時代の熱い息吹きを実感させてもらえるのではないかと期待し、楽しみにしております。』

1959年に東京大学仏文科卒業後、東映入社。初監督作品は劇場用長編「太陽の王子ホルスの大冒険」。TVシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」など数々のヒット作品を手がける。その後、スタジオジブリで劇場用長編「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」などを監督。87年「柳川堀割物語」で毎日映画コンクール文化記録映画賞(2003年にDVD/VHSで発売)、91年「おもひでぽろぽろ」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。98年には紫綬褒章を受ける。著書「映画をつくりながら考えたこと」「十二世紀のアニメーション」など。

「東京ビデオフェスティバル(TVF)」について
日本ビクター(株)が、1978年から開催している世界最大の市民ビデオ映像祭で、ビデオ映像によるメッセージの伝達や自由な映像表現の可能性を広げるとともに、社会や生活に密着した映像文化の普及、振興を目的としています。
応募作品は20分以内のビデオ作品であれば、テーマ・題材は自由です。またプロ、アマ、個人、グループ、国籍、年齢を問わず誰もが参加できるオープンイベントです。
「TVF2004」(前回)には世界の36の国や地域より過去最高の2,881本の作品が寄せられました。また、これまでの応募作品の累積数は4万本を超し、世界最大の市民ビデオの祭典として、ビデオ愛好家のみならず、広い範囲に親しまれており、個人メディアならではの優れた市民ビデオ作品を生み出すとともに、多くの映像作家を輩出しています。
TVF サイト http://www.victor.co.jp/tvf

第27回東京ビデオフェスティバル「TVF2005」審査委員(敬称略)
大林宣彦(映画作家)
小林はくどう(ビデオ作家、成安造形大学教授)
佐藤博昭(ビデオ作家、日本工学院専門学校教員)
椎名誠(作家)
高畑勲(アニメーション映画監督)
羽仁進(映画監督)
北見雅則(日本ビクター(株)カムコーダーカテゴリー長)


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