2004年5月11日 報道発表

独自開発の成膜法により高出力・低エラーレートを実現

Mini DVデジタルビデオカセット10モデルを発売MiniDV

〜インデックスカードに環境への負荷が少ない「水なし印刷」を採用〜



M-DV80D M-DV60D

M-DV60D3 M-DV60D(カセット) インデックスカード

写真は、「M-DV80D」(左上)、「M-DV60D」(右上)
「M-DV60D3」(左下)、「M-DV60D(カセット)」(中央下)、「インデックスカード」(右下)です。



 日本ビクター(株)は、独自開発の成膜法により高出力・低エラーレートを実現したMini DVデジタルビデオカセット10モデルを発売します。今回は、基本性能の向上はもちろん、インデックスカードに「水なし印刷」を、外装箱に再生紙を採用するなど環境にも配慮しました。



品名 型名 内容 録画/再生時間 希望小売価格 発売日
標準モード LPモード
Mini DV
デジタル
ビデオカセット
M-DV30D 新型ベーシックタイプ 30分 45分 オープン 5月14日
M-DV60D 60分 90分
M-DV60D2
(2巻パック)
M-DV60D3
(3巻パック)
M-DV60D5
(5巻パック)
M-DV60D10
(10巻パック)
M-DV60DCL5
(5巻パック)
Mini DVクリーナー× 1
M-DV60D×4のセット
M-DV80D 新型ベーシックタイプ 80分 120分
M-DV80D2
(2巻パック)
M-DV80D3
(3巻パック)


<Mini DV デジタルビデオカセットテープの主な特長>
1. 新開発、磁性層の超微粒子化技術「U-FMD」(Ultra Fine Metal-Evaporated column Depositing)を採用
高周波数帯域での高出力特性や良好な電磁変換特性を実現する、磁性層(蒸着層)の超微粒子化技術「FMD」をリファイン。安定した高出力・低エラーレートを実現し、デジタルビデオカメラの特性をフルに引き出します。

2. 独自の「アドバンスト高周波プラズマCVD 製法」により、テープの耐久性をアップ
独自開発の「アドバンスト高周波プラズマCVD製法」で形成された「アドバンストDLC保護膜」により、デジタルビデオカメラのあらゆる使用状況下において、各ヘッドとテープ間の接触性を最適化。また、「LAC=潤滑材吸着制御」技術の組み合わせで、長期保存や繰り返し録画・再生時における高耐久・高信頼性を実現しました。

3. 高精度設計カセットハーフ(HAUハーフ=High Accuracy & Usable Half)を採用
高精度な部品成型技術により、ジッター(テープ走行時に発生する微振動)などによるエラーレートを大幅に低減させるHAUハーフを採用。また、カセットハーフには帯電防止効果の高い特殊樹脂を採用しているので、安定した録画・再生と長期保存に最適です。

4. 環境に配慮した部材を採用
商品付属のインデックスカードに、環境への負荷が少ない印刷技術である「水なし印刷」を採用。また、商品流通時の梱包箱(ボール紙)にも再生紙を使用するなど、環境に配慮しました。

5. テープ残量が一目でわかるクリアワイドウィンドウ仕様やテープの整理やライブラリー作成に便利なイベントシール付きインデックスカードを付属するなど、使い勝手を向上

6. 店頭で視認性の高いパッケージ・デザインを採用

7. 購入しやすさに配慮し、ヘッドクリーナーを含む5巻パック「M-DV60DCL5」をラインアップ


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<企画意図>
 2004年度の国内デジタルビデオカメラ市場は、2003年度の160万台から163万台へ、また、国内デジタルビデオカメラ用ビデオテープ(Mini DVデジタルビデオカセット)市場は、2003年度の3,600万巻から3,800万巻へと伸長するものと予測されます。((社)日本記録メディア工業会予測)
 今回当社は、次の3点を主なコンセプトとして、Mini DVデジタルビデオカセットのラインアップを一新します。

1. 高耐久性・高信頼性を実現する高画質Mini DVデジタルビデオカセット
2. 環境に配慮した部材の採用
3. 様々なユーザーニーズを考慮した商品の開発

 当社は、Mini DVデジタルビデオカセットに世界で初めてスケルトンカラーを採用するなど、「新しい価値の創造」に取り組み高い評価を得ています。今回の新シリーズは、多様化するビデオカメラの性能や使用環境に対応するモデルとして、長年培った独自の技術を投入し高画質はもちろん、高耐久性・高信頼性を実現しました。また、社会に貢献する企業として環境に配慮したものづくりを積極的に推進していきます。



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付属資料
<Mini DVデジタルビデオカセットテープに投入したテクノロジー>


1. 高周波数帯域で高出力特性を実現する「U-FMD」を開発
磁気記録層である酸化コバルト蒸着層を当社独自開発の成膜法「U-FMD(Ultra Fine Metal-Evaporated column Depositing)」により、記録層の粒子を超微細化。高画質デジタル録画・再生の決め手となる高周波数帯域での高い出力特性を実現する、ハイレベルな電磁変換特性を獲得します。
蒸着層の断面写真

2. PDSL技術の展開とOxygen Supply(酸素制御)システムを改善
当社「PRO」シリーズで確立した独自の蒸着技術「PDSL※1Technology」を量産モデルに投入。蒸着カラム※2の超微細化に成功し、単層テープながら、二層蒸着テープを超える高い出力特性を実現。また、独自開発のOxygen Supply(酸素制御)システムの改善により、高域周波数帯での信号出力を高める「U-FMD」を確立。標準モードはもちろん、LP(長時間)モードにおける録画・再生時の信頼性・安定性を向上させ、高精細画質を実現しました。
※ 1 Perpendicularly initialized Dual like Single magnetic Layer の略。
※ 2 磁性体が蒸着により、柱状に成長。

蒸着磁性層のモデル図

3. 「アドバンストDLC(Diamond Like Carbon)保護膜」の採用により高耐久性、高信頼性を実現
当社の従来製品に採用の独自の「LAC(Lubricant's Adsorption Control =潤滑剤吸着制御)」技術と「高周波プラズマCVD製法」で「アドバンストDLC(Diamond Like Carbon)保護膜」を形成。これにより静止画再生時の耐久性(スチル特性)および保存時の耐久性を向上させるとともに、長期保存、繰り返し録画・再生時における信頼性をさらに高めました。

4. 独自開発、高精度設計カセットハーフ(HAU ハーフ= High Accuracy & Usable Half)
正確なデジタル信号・記録再生の妨げになるジッター(テープ走行時に発生する微振動)を徹底的に抑えるため、カセットハーフなど成型品の設計を見直し、同時に長年にわたり小型ビデオカセット(VHS-Cビデオカセットなど)で培った成型技術を駆使して安定したテープ走行を実現。また、テープを保護するリッド部には、帯電防止効果の高い特殊樹脂を採用。ドロップアウトなどエラー増加の原因となる塵・埃の付着やテープのリッドへの貼り付きを防ぐなど対環境特性(対温湿度、対振動、対衝撃など)に優れた高信頼性カセットです。

5. 機能性を高めたクリアワイドウィンドウを採用
デザイン性とともに、テープ残量が一目で判明するという機能性にも配慮し、クリアワイドウィンドウを全モデルに採用。HAUハーフとしてカセット全体の剛性も確保しています。

<Mini DVビデオヘッドクリーナーの主な特長>
最適な研磨性を持つクリーニングテープ
当社の持つハード(ビデオカメラ)技術のノウハウを最大限に活かし、クリーニングテープの表面処理を最適化。デジタルビデオカメラでのデジタル録画・再生をより理想的に実現するためにテープとヘッド間の理想的な接触を妨げるヘッド表面の汚れや微細なキズを効果的に除去(ヘッドクリーニング)し、同時に余分なヘッド磨耗を抑えるのに最適な研磨性を持たせました。

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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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