2004年3月10日 報道発表
2005年4月13日 一部修正

様々な映像ソースをハイビジョン解像度で大画面投写でき、
家庭で“映画館の迫力”を楽しめる

D-ILAホームシアタープロジェクションシステム「DLA-HD2K」

〜新開発フルHDデバイス&高性能ビデオプロセッサーを採用し、
高品位かつ高精細な映像を実現〜



DLA-HD2K

写真は、D-ILAホームシアタープロジェクションシステム「DLA-HD2K」です。



 日本ビクター(株)は、新開発のフルHD高解像度D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)デバイスを搭載し、高品位かつ高精細な映像を実現したホームシアタープロジェクションシステム 「DLA-HD2K」を発売します。
 本機は、BS/地上デジタル放送などのハイビジョン映像はもちろん、アナログ放送や手持ちのDVDソフトなどSD映像ソースもフルHD解像度(約210万画素=1920×1080ドット)の緻密で滑らかな映像表現で大画面投写でき、家庭で“映画館の迫力”を楽しめます。



品名 型名 希望小売価格(税込) 発売時期
D-ILAホームシアター
プロジェクションシステム
DLA-HD2K オープン 5月下旬



<主な特長>
1. 新開発D-ILAフルHDデバイスを搭載し、高品位かつ高精細な映像を実現
 当社独自の新開発0.8型(対角0.8インチ)D-ILAデバイスを搭載し、約210万画素(1920×1080)のフルHD解像度を実現。D-ILAの特長である“グリッド(格子縞)が目立たない滑らかな画質”“微妙な色も忠実に再現できるアナログ階調”“明暗のメリハリあるクリアーでフィルムライクな画質(「引き締まった黒」「黒つぶれの少ない画面」)”などの高品位映像はそのままに、フルHD解像度の緻密な映像表現での大画面投写を実現しました。
(※D-ILAについては資料をご参照ください。)

2. コントラストが求められるホームシアター向けに専用設計した新開発光学エンジン
RGBの色ごとにF値を最適化した新照明光学系「オプティマムカラーイルミネーションシステム」を搭載し、コントラストの低下要因である拡散光成分を大幅に減少させました。
レンズの絞りを矩形開口(スクエア)にした「ダイナミックスクエアアパーチャー」を搭載したオールガラス・オールアルミ鏡筒の新設計プロジェクションレンズを採用し、ズームポジションによって絞りを最適化することにより、テレからワイドまで同じレベルの高コントラストを実現しました。
250W超高圧水銀ランプの採用で、低消費電力と低ランニングコストを実現しました。
3. システムコンポーネント発想の2ユニット構成
 投写部(プロジェクションヘッド)と信号処理部(デジタルビデオプロセッサー)を分離した2ユニット構成を採用。ユニット間はデジタル信号ケーブルで接続し、D/A、A/D変換による信号劣化を解消しました。これによりデジタル信号ケーブル1本によるすっきりとした屋内配線を実現します。
4. ファロージャ社製デジタルビデオプロセッサーを採用し、全ての映像を1080/60pに最適化処理
 D-ILAフルHDデバイスの性能を最大限に活かすため、信号処理部に大型映像用画像処理に定評のある米国ファロージャ社製デジタルビデオプロセッサーを採用しました。
 デジタルハイビジョン映像(1080i)はもちろん、アナログ放送や手持ちのDVDソフトなどSD映像ソース(480i)も、すべて1080/60pに最適化処理(アップコンバート)してデジタル信号のままプロジェクションヘッドに送り、フルHD解像度で投写します。


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<企画意図>
 BS/地上デジタル放送の開始、DVDの普及など、映像ソースの高精細化が進む中、これらの高画質デジタルコンテンツを大画面投写し、家庭で“映画館の迫力”を楽しめる高精細ホームシアター用プロジェクターへのニーズが高まっています。
 当社が今回発売するD-ILAホームシアタープロジェクションシステム「DLA-HD2K」は、これまでのビデオプロジェクターに寄せられていた「解像度不足からくる“輪郭のギザギザ感”や、大画面投写時に気になる画素の“グリッド(格子縞)”を解消して欲しい」「映画館で上映されるフィルムのように、オリジナルカラーに忠実でしっとりとした画質にして欲しい」などの要望に応えた高性能モデルです。様々な高精細映像ソースをフルHDリアル解像度で投写でき、当社独自のD-ILA高精細プロジェクション技術と、ファロージャ社のi/pスケーリング技術により、緻密かつナチュラルでフィルムライクな映像表現を実現しました。
 当社は、本機をホームシアタープロジェクターのトップモデルと位置付け、映像にこだわりをもったホームシアターユーザー向けに提案していきます。

<主なホームシアタープロジェクターに採用されている解像度のイメージ>
SVGA: 800× 600ドット(水平×垂直)
WXGA:1280× 720ドット(水平×垂直)
フルHD:1920×1080ドット(水平×垂直)

<別売オプション>
・交換ランプ「BHL5006-S」 (希望小売価格 (税込)42,000円)
※取扱いは ビクターサービスエンジニアリング(株)

<主な仕様>

<プロジェクションヘッド部仕様>
  項 目   仕 様
発光方式 0.8型D-ILA3板式
光出力 500 ルーメン
解像度 1920×1080ドット
投写レンズ 1.3倍マニュアルズーム・マニュアルフォーカスレンズ
投写比:1.8:1〜2.3:1
あおり量:50 %固定
コントラスト比 2000:1
入力端子 デジタルRGB×1系統
出力端子 外部同期出力端子(サービス端子)×1
制御端子 RS-232C
サービス端子
光源 250 W
NSHランプ
電源 AC100〜240 V 50/60 Hz
消費電力 350 W
外形寸法(mm) W298 mm×D360 mm×H134 mm(突起部除く)
質量 6.0kg

<デジタルビデオプロセッサー部仕様>
  項 目   仕 様
水平同期周波数 31.5 KHz〜63 KHz
垂直同期周波数 60 Hz、50 Hz
入力端子 RGBHV(BNC)×1系統
デジタルRGB(HDCP対応DVI-D)×1系統
コンポジット(BNC)×1系統
Sビデオ(Y/C)×1系統
YPbPr(BNC)×1系統(RGBHVと共用)
出力端子 デジタルRGB×1系統
RGBHV(BNC)×1系統
制御端子 リモート端子
トリガ端子
RS-232C
電源 AC100〜240 V 50/60 Hz
消費電力 115W
外形寸法(mm) W438 mm×D303 mm×H45 mm(突起部除く)
質量 6.3kg



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<付属資料>

D-ILAデバイスについて
1. 当社のD-ILAデバイスへの取り組み
 D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)は、当社が独自に開発したプロジェクター用高性能液晶デバイスで、高輝度と高精細化の両立が図れることで次世代プロジェクターデバイスとして注目されている反射型液晶デバイス“LCOS”(Liquid Crystal on Silicon)の代表的なモデルです。当社は、97年10月にSXGA(130万画素)タイプの開発に成功し、同年末にD-ILAプロジェクターを発売。以来、ハイエンド・プロジェクター向けデバイスとして多年にわたる量産供給実績を持っています。

2. D-ILA技術の特徴と優位性
(1) 画素アドレスと液晶部を3次元的に配置し、高開口率を実現(1.3”QXGA、0.9”SXGAで開口率94%)。
(2) 液晶層に垂直配向を採用し、高コントラストと高速な応答速度を実現。自然動画に対応した高動画性能の実現と共に、優れた階調表現による高品位シルキー画像(高精細かつ高品位な映像)も実現。明暗のメリハリがあるクリアーでフィルムライクな画質(「引き締まった黒」「黒つぶれの少ない画面」)が特長。
(3) 現在、最も高密度化を実現している映像表示デバイスで、同じサイズなら最高解像度を、同じ解像度なら最小サイズの素子にすることが可能。(※2004年3月10日現在)
(4) 液晶配向膜に無機物を使っていることで高信頼性と長寿命化(推定10万時間)を達成。家庭用テレビや、監視/シミュレーション等、長時間稼動システムでの使用が可能。
3. 代表的なプロジェクター用デバイスの構造イメージ


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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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